何をやっても上手くいかない時、
石川啄木を思い出す
Greenvale でございます。
友がみな我よりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て妻としたしむ 高校の授業でこの短歌を学んでからは
本当にお花を一輪買ってきたりして母に笑われたりしたっけ・・・。
今はほぼ確実に
友がみな我よりえらく見ゆる日は ぶどう酒(か麦酒)を買い来て独り飲み干す ですけどね...
とまあ余談はさておき
前回に引き続き
Presentation のコツ です。
簡単なおさらい
1) Be Clear
2) Be Confident
3) Be Natural
4) Be Enthusiastic
それでは今日は後半戦
5)Be Simple (難しく考えない) 人前に出る、英語を話す。
構えてしまう傾向ないですか?
普段使わない単語、言い回しを
無理やり使って発音がうまくいかなかったり、
準備した文章が構文に次ぐ構文で長くて長くて
「目で読む」分にはなんとなくかっこいい感じがするけど
「声を出して読もう」とすると何が何だかわからなくなってしまう・・・。
いいんです。単純で。 英語でnews writingを学ぶ時も
keep it short and simple と言われます。
口の悪い人はそれに
keep it stupid(!) とまで言ったりも...
つまり、逆の言い方をすると
Don’t make it difficult! ってことなんです。
声に出すということは文章と違ってその一瞬で消えてしまいますから
印象に残らない、初めて聞くような
難しい単語を言っても聞いてる人が???となっては
意味がない、からなんですね。
有名なSpeech 思い出して下さい。
I have a dream!! Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country. Yes we can! もちろん、練りに練った言葉たちで、
読み方、間の取り方、目線、ジェスチャーなど
テクニックは相当ハイレベルですが、
中学生でもわかるような単語しか出てきません。
しかーし!
それらの単語は
so punchy! そして
so precise! だから
so powerful! 自分の言葉で、短い文章で相手の胸に響かせて下さい。
中学生と言えば、数十年前、12,3歳の女の子が
こんなすばらしいスピーチをしましたよね。
Steve JobsのStanford Universityでのお話も素敵ですが
彼女の純粋なそしてシンプルな言葉も心を打ちます。
VIDEO 6)Be Yourself (自分らしく) 5と似ているような感じがしますが、
ここで言いたいのは
“Be your own director” という点です。
自分自身を演出する・・・。
え? 人の真似ではなくて自分を出す、オリジナリティを出す
ということです。
自分のキャラクターをどれだけ相手に伝えられるか
それはつまり
sincere であることにもつながる。
どんな「演出」をするか、を考えると
自分を客観的にみることにもつながりますから、
自分磨きにもつながります。
声が大きいかもしれない・・・
案外アドリブでジョークを言えるかもしれない・・・
人と目を合わせた時に素直に笑顔が出るかもしれない・・・
物静かな雰囲気が逆に人を引き付けるかもしれない・・・
自分らしさ、自分のいいところみつけて
うまく演出してみてください。
そしてラスト
7)Be Elegant (落ち着いて!) 言われるまでもない・・・というかもしれませんが、
これものすごーく大事。
なぜなら、
人間は失敗する生き物 だからです。
母国語をしゃべっていても緊張するのに
英語なんてしゃべったら
頭の中いっぱいいっぱいで
原稿を最後まで読むだけでもいっぱいいっぱいで
どんな風にしゃべってるか気がつかないかもしれない。
人間だもの。 私が仕事を始めた時、当然ながら「fluff」が多くて
もう泣きそうになりがらブースから出てきたことがあります。
でもその時先輩のイギリス人が
「Don't worry, the listeners will love you for being a human being and not a reading robot!」 と言ってくれました。
続けて
「But make sure you don’t dwell on it…」 引きずるな、ということです。
読み間違いがあったり、声が上ずったりしても
一回だけだったり、プレゼンの頭の方だったら
にっこり笑ってリカバー すればいいんです。
その「にっこり」ができるかできないかが、ある意味
そのプレゼンの成功にかかってるといっても過言ではないと
私は思っています。
その他のポイントは
時間調整。 プレゼンが押してる、巻いてると人から注意された時、
パニックに陥らず、うまくまとめられるか?
ディテールを加えて時間稼ぎをできるか?
そんな「アドリブ」ができるかどうかも
プレゼンの
elegance にかかってきます。
どうするか?
Preparation それだけ。
原稿が手元にあったとしても、内容を頭に叩き込んでおくこと。
手もとのコップが倒れて原稿にバッシャーン・・・。
ないこともない。
Q&Aコーナーであり得ない質問をされた時、
Deer in the headlight 状態にならないようにPrepareできるか?
ちなみに私はわからないことは正直に
「わかりません、後で調べてお答えします」と
答えるようにします。
ありがとうございます、と言ってお辞儀をして
壇上から降りるその瞬間まで
Elegantでいたい・・・。
普段エレガンスとは無縁な生活を送っている
私の理想のpresentationです。
とかなんとか言って、来月のワークショップ、
「言ってる事とやってはる事えらいちがうやん」 (関西のためそういったご発言あるかと想定しています)
と言われる可能性も多いにあり得ます。
その際は新幹線"bound for Tokyo terminal"内で
一人缶ビール片手に
啄木さんの短歌 を口ずさんでいる
Greenvale に遭遇するかもしれません。
どうぞお手柔らかに・・・。
関連記事
スポンサーサイト